アロマテラピーには、原料となる植物ごとにさまざまな作用があります。ここでは、おもにむくみ、血行、リンパなどの循環系にはたらく作用の説明と、その作用をもつエッセンシャルオイルを紹介します。
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Contents
むくみ、血行、循環系にはたらくアロマテラピーの作用
血液、リンパや水分などのめぐりを良くし、循環系の機能を改善する作用です。肩こりや冷え、むくみなど血行不良が原因の症状を改善し、代謝を良くします。血行をよくするため、肌に使用すると肌のトーンアップやにきびなどの改善につながるうれしい効果も。
循環促進作用(じゅんかんそくしん・さよう)
血液の循環を刺激促進します。体を温める効果があります。
【循環促進作用のある精油】
オレンジ、シダー、ベイローレル、レモン、クローブ、シナモンリーフ、ジンジャー、ブラックペッパー、ローズマリー
リンパ刺激作用
リンパの働きを活性化します。下半身などむくみやすい箇所に。
【リンパ刺激作用のある精油】
オレンジ、グレープフルーツ、シダー、シナモンリーフ、ジンジャー、ゼラニウム、ティーツリー、ニアウリ、パイン、パチュリ、ブラックペッパー
浄化作用(じょうか・さよう)
血液を浄化し、老廃物の排出を促します。スキンケアにもおすすめです。
【浄化作用のある精油】
ジュニパー、ゼラニウム、フェンネル、レモン、ラベンダー、ローズマリー
利尿作用(りにょう・さよう)
体内の水分のめぐりを良くし、尿量を増大させます。
【利尿作用のある精油】
アニス、カモミール、グレープフルーツ、サイプレス、シダー、ジュニパー、ゼラニウム、タイム、フェンネル、ブラックペッパー、レモン、レモングラス、ローズマリー
血圧降下作用(けつあつこうか・さよう)
血圧を下げます。血圧が高めの方や、寝る前などに。
【血圧降下作用のある精油】
イランイラン、カモミール、クラリセージ、ネロリ、マジョラム、レモンバーム、ラベンダー
血圧上昇作用(けつあつじょうしょう・さよう)
血圧を上げます。高血圧の方は使用を控えてください。
【血圧上昇作用のある精油】
ジュニパー、タイム、ヒソップ、ローズマリー
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おすすめの使い方
マッサージ
循環系にはたらく精油のいちばんおすすめの使い方はマッサージです。10mlのキャリアオイルに精油を1〜3滴ほど垂らし、むくんでいる箇所や血行を良くしたい箇所をマッサージします。脚などは心臓に向かってマッサージすると効果的です。
アロマバス
アロマバスで身体を温めるのも効果的です。天然塩大さじ1(15ml)に精油を3〜5滴垂らします。循環促進作用のある精油を使うと、お風呂からあがったあともぽかぽかとして、体が冷えにくくなります。
ただし、クローブ、ジンジャー、ブラックペッパーなどスパイス系の精油は皮膚に刺激があるため、マッサージやバスには不向きです。
温湿布
ボウルにお湯をはり、精油を2〜3滴垂らします。手ぬぐいやハンドタオルを、精油を救うようにしてお湯に浸して絞ります。肩こりなど、血行を良くしたい箇所に当てて温湿布にします。タオルが冷めたら外します。デスクワークで疲れたときなどはとても気持ちがいいですよ。
まとめ
体の水分が滞ると、体がだるくなったり、むくんだり冷えやすくなったりします。実はこうした循環の滞りが、体の痛みや慢性的な疲れなどに繋がっていることも多いのです。日頃から、体が冷えたな、ちょっとむくみ気味かな、と思うときにはマッサージなどでこまめにケアすることをおすすめします。
また、むくみやすい時間や、体のなかで疲れやすい箇所が分かっていたら、予め予防として精油を使っておくと、症状が出にくくなります。
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