エキゾチックな深い香りをもつパチュリは、木のような香りですが、実はシソ科のハーブです。
催淫効果が有名ですが、他にもさまざまな効能があります。
虫よけの効果もあり、インドでは高級織物の香りにも使われてきました。
[スポンサーリンク]
Contents
パチュリとは?
ラグジュアリーなオリエンタルノート
インド原産の多年草の植物です。採油の際は刈り取った葉を納屋でしばらく乾燥、発酵させることにより、独特な香りが生まれます。エキゾチックで個性的な香りは好き嫌いが分かれますが、長く熟成させることで香りが深まる性質があり、やがてはローズにも似た芳醇な香りをかもしだします。
この香りには防虫作用があり、原産国のインドでは虫よけとして広く用いられています。かつてシルクロード交易の際には、この香りがインド産の高級な絹織物の証とされました。また、ビクトリア朝時代のカシミア交易の際にも使われ、当時のヨーロッパではこの香りが高級なイメージと結びついていました。
また60年代のヒッピー文化では、この香りがインドの宗教哲学的なイメージと結びついており、若者に大変人気があったそうです。
肌をいきいきと若返らせる
インドでは絹織物の防虫として用いられたエピソードが有名ですが、マレーシア、中国などでは虫刺されや蛇にかまれたときの解毒剤としても使用されました。その他、香料産業や虫よけ、墨の香付け、お香などに使用されます。催淫作用もよく知られています。
スキンケアにも大変有効で、保湿作用、収斂作用、瘢痕形成作用、抗シワ作用などがあり、サンダルウッド、フランキンセンス、レモンバーム、ローズなどとブレンドするとより効果的です。
鎮静作用と刺激作用という相反する性質をもち、使用量や個人差によって反応に大きく差がでることがあります。
[スポンサーリンク]
パチュリの効果・効能は?
パチュリの効果・効能
*心への働き
・気持ちをおだやかにし情緒を安定させる。
・意識をクリアにし、判断力を高める。
*体への働き
・筋肉痛、腰痛を改善する。
・催淫作用を促す。
*皮膚への働き
・皮膚炎、あかぎれ、シワを改善する。
注意点
特にありません。ブレンドの際は香りが強いため少量ずつ加えてください、
原液使用について
希釈して使用するのをおすすめします。
パチュリの学名・成分・主な作用は?
学名・産地・採油方法
学名
Pogostemon cablin
科名
シソ科
おもな産地
インド、マレーシア、インドネシア
採油方法
葉の水蒸気蒸留法
主な作用
- 鬱血除去作用
- 強壮作用
- 健胃作用
- 抗炎症作用
- 抗真菌作用
- 抗菌作用
- 刺激作用
- 収斂作用
- 静脈強壮作用
- 鎮静作用
- 瘢痕形成作用
- 催淫作用
主な成分
α-ブルネセン、β-ブルネセン、α-ガイネン、セイチュレン、アロマデンドレン、β-パチュレン、α-パチュレン、β-カリオフィレン、パチュロール、ポゴストール、ノルパチュロール、ポゴストン
香りの特徴
エキゾチックで深いスモーキーな香り
相性のいい精油
シトラス系
グレープフルーツ、ベルガモット、リツァクベバ、レモン、レモングラス
フローラル系
イランイラン、ゼラニウム、ネロリ、ラベンダー、ローズ
ハーブ系
クラリセージ、コリアンダー、フェンネル、ローズマリー、
樹木・樹脂系
サイプレス、サンダルウッド、シダー、プチグレン、フランキンセンス、ローズウッド、エレミ
スパイス系
カルダモン、クローブ、シナモン
パチュリオイルのおすすめの使い方
エイジング肌のケアに
- パチュリ 1滴
- サンダルウッド 1滴
- キャリアオイル 15ml(大さじ1)
パチュリとサンダルウッドをキャリアオイルに混ぜ、洗顔後の肌に少量を広げます。パチュリもサンダルウッドも皮膚を再生させる作用があります。このふたつは非常にオリエンタルな香りになりますが、サンダルウッドの代わりにローズやネロリなどでも大変よい香りになります。
緊張をほぐすアロマバス
- パチュリ 1滴
- スイート・オレンジ 2滴
- はちみつ 15ml(大さじ1)
はちみつにパチュリとスイート・オレンジを加え、入浴剤としてお湯に溶かします。パチュリの個性的な香りはシトラス系のオレンジやレモンを加えることでやわらかくなります。スキンケア効果の高いパチュリははちみつとともに肌の保湿力も高めます。
おすすめのメーカー
手に入りやすいもの
百貨店やネットで手に入りやすく、少量ずつ売られているため、初心者にもおすすめです。以下のメーカーではオーガニックではないものを取り扱っているところもありますが、当サイトでは体への作用、影響をふまえて、値段はやや上がりますがなるべくオーガニックのものをおすすめします。
まとめ
好き嫌いの別れる個性的な香りをもつパチュリですが、その香りと同じように効果にも個人差が出ます。ですが、少ない量で上手にブレンドするとなんともいえない芳醇な香りを生み出してくれることもありますので、色々と組み合わせを試してみてください。個人的にはフローラル系、シトラス系の華やかな香りとは相性がよく、おすすめです。
[スポンサーリンク]