お菓子でおなじみのシナモン。主に冬の飲み物などに活用されますが、体をあたためて消化を良くし、風邪への抵抗力をつけてくれる効果があります。
その歴史は古く、旧約聖書や古代エジプトの古文書にも登場するほど、古くから重宝されてきたスパイスです。
料理では樹皮の部分を活用しますが、樹皮から採れるもの(シナモンバーク)はとても刺激が強いため、アロマテラピーではおもに葉から採れる精油(シナモンリーフ)を用います。樹皮より爽やかで刺激的な香りです。
それでは、シナモンリーフの効果・効能をみていきましょう。
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Contents
シナモンリーフの効果・効能
シナモンリーフには強い抗菌作用があり、除虫、抗カビ剤としても効果があります。また、血行促進と強壮作用にもすぐれています。皮膚刺激が強いので、皮膚に使用する際は必ず1%以下に希釈してください。
心への働き
・無気力な心を元気づける
体への働き
・風邪、気管支炎の症状をやわらげる
・下痢、消化不良を改善する
・血行を促進し、体を温める
・生理痛をやわらげる
注意点
皮膚刺激が強いため皮膚への使用は充分注意して行う。
通経作用があるため妊娠中は使用しないこと。
乳幼児への使用は不可。
長期間連続での使用は避ける(肝毒性)。
シナモンの学名・成分・主な作用
学名・産地・採油方法
学名
Cinnamomum zeylanicum
科名
クスノキ科
おもな産地
スリランカ、ジャワ、スマトラ、マダガスカル
採油方法
葉の水蒸気蒸留法
主な作用
・引赤作用
・強心作用
・強壮作用
・駆虫作用
・抗ウイルス作用
・抗感染作用
・抗寄生虫作用
・抗真菌作用
・殺菌作用
・循環促進作用
・神経強壮作用
・鎮痙作用
・通経作用
主な成分
フェノール類:オイゲノール、イソオイゲノール
アルデヒド類:シンナムアルデヒド
エステル類:安息香酸ベンジル、酢酸オイゲニル
芳香族アルコール類:シンナミルアルコール、ベンジルアルコール
フェニルエーテル類:サフロール
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香りの特徴
やや甘みのある強いスパイシーな香り
相性のいい精油
シトラス系
オレンジ、グレープフルーツ、ベルガモット、マンダリン、レモン
フローラル系
ジャスミン、ゼラニウム、ローズマリー
スパイス系
カルダモン、ジンジャー
樹木系・樹脂系
サイプレス、サンダルウッド、シダー、ベンゾイン、ミルラ
おすすめのブレンド
- 末端冷え性に…レモン、ローズマリー(足浴、または1%希釈でマッサージ)
- インフルエンザ予防…クローブ、タイム、ペパーミント、ユーカリプタス、ラヴァンジン
シナモン・リーフのおすすめの使い方
【フットバス】末端冷え性の改善に
- シナモンリーフ 1滴
- ローズマリー 1滴
- レモン 1滴
- 天然塩 大さじ1
天然塩にシナモンリーフとローズマリー、レモンを合わせ、よく混ぜます。大きめのたらいやバケツに熱め(42〜45度)のお湯を張り、10〜20分足浴をします。
シナモンリーフ、ローズマリー、レモンともに血行を促進し、末端の冷えを改善してくれます。途中でお湯が冷めそうな場合は差し湯をしてください。
【芳香浴】風邪の感染予防に
- シナモンリーフ 1滴
- オレンジ 1滴
- レモン 1滴
すべての精油をアロマウォーマーやディフューザーで部屋に香らせます。
シナモンの強力な殺菌・抗ウイルス作用が働きます。オレンジ、レモンはシナモンの強い香りをやわらげるとともに、空気中の殺菌作用もあります。
冬の季節にも似合う、温かい香りのブレンドです。
おすすめのメーカー
手に入りやすいもの
百貨店やネットで手に入りやすく、少量ずつ売られているため、初心者にもおすすめです。当サイトでは体への作用、影響をふまえて、値段はやや上がりますがオーガニックのものを強くおすすめします。
メディカルグレードのもの
ヨーロッパの医療現場などで実際に使われている高品質のものです。オーガニック認証についても厳しい基準をクリアしています。体の不調の改善に使用する場合は、できればこちらをおすすめします。
まとめ
シナモンリーフの効果・効能はいかがでしたか。
温かい香りは寒い季節の体をあたため、病気に対する抵抗力をつけてくれます。
他のスパイシーな香りと同様に、オレンジなど柑橘系の香りとも相性がよいです。
刺激の強い精油なので、もし用いるときは使用量には充分注意してください。
以上、シナモンリーフの効果・効能でした。
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