アロマテラピーには、原料となる植物ごとにさまざまな作用があります。ここでは、おもに胃腸などの消化器系にはたらきかける作用の説明と、その作用をもつエッセンシャルオイルを紹介します。
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消化器系にはたらくアロマテラピーの作用
西洋の漢方ともいえるアロマテラピーには、消化器の働きを助ける作用のものが多くあります。マッサージなどに加えて実際にそのハーブを料理に使ったり、ハーブティーを併用するとさらに効果的です。
消化促進作用(しょうかそくしん・さよう)
消化を助け活性化します。食後に吸入したり、腹部をマッサージするとよいです。
【消化促進作用のある精油】
アニス、カモミール、カルダモン、ジンジャー、タイム、ディル、バジル、フェンネル、ペパーミント、ベルガモット、マジョラム、マンダリン、リツァクベバ、レモン、レモングラス、ラベンダー、ローズマリー
健胃作用(けんい・さよう)
胃の不調を癒やし活発にします。こちらも食前、食後に用いることで胃の負担をやわらげます。
【健胃作用のある精油】
アニス、オレンジ、カモミール、カルダモン、グレープフルーツ、コリアンダー、ジンジャー、ディル、ナツメグ、バジル、フェンネル、ペパーミント、レモン
食欲増進作用(しょくよくぞうしん・さよう)
食欲を刺激し、高める作用です。夏の暑さや病後などで食欲がわかないときの助けになります。元気が出る香りのものが多いです。
【食欲増進作用のある精油】
アニス、オレンジ、グレープフルーツ、ジンジャー、タイム、バジル、フェンネル、ベルガモット、レモン
食欲調整作用(しょくよくちょうせい・さよう)
正常な食欲の状態に整えます。気持ちのバランスを整え、暴飲暴食を防ぐ効果もあります。
【食欲調整作用のある精油】
フェンネル、バジル、ベルガモット
駆風作用(くふう・さよう)
腸内のガスを排出します。おなかが張るときにマッサージしてみましょう。
【駆風作用のある精油】
アニス、オレンジ、カルダモン、グレープフルーツ、コリアンダー、ジンジャー、タイム、フェンネル、ベルガモット、ペパーミント、マンダリン、レモン
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おすすめの使い方
マッサージ
キャリアオイルで希釈し、食前、食後に腹部をマッサージします。腸は時計回りに回転しているため、自分から見て「の」の字を描くようにマッサージするとよいです。胃腸の調子を崩しやすい方は日常的にケアしてみてください。
ハーブティー
これはアロマテラピーではないですが、消化器系にはハーブティーも併用するのをおすすめします。ミントティーやカモミールティーはスーパーで簡単に手に入りますし、ミルクやハチミツを混ぜても飲みやすいです。ハーブショップではその他のハーブも手に入ります。フェンネルは独特の香りがしますが、お腹を壊したときにはとても効果的です。
まとめ
柑橘系の香りは消化器系に働きかけるものが多いです。フレッシュで誰でも好む香りなので、気に入ったものを一本持っておくとよいでしょう。とくにレモン、オレンジ、ベルガモットは使いやすいのでおすすめです。ペパーミントとブレンドすると大変さわやかな香りで、かつ胃腸の働きも助けてくれます。
消化器系の不調はストレスが原因のことも多くあると思います。その場合は抗不安作用や鎮静作用のある精油を組み合わせ、ストレスを取り除く工夫を同時にしましょう。また、アロマテラピーだけに頼るのではなく、普段からお腹を温める、脂っこい食事を控えるなどの心がけも大切です。
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