メリッサは別名をレモンバームと呼び、繊細なレモンのような香りのするハーブです。
植物としては育てやすいハーブですが、エッセンシャルオイルの含有率が非常に低く、5トンの葉から1リットルのオイルが抽出されるため、非常に高価です。
高価なために他のオイルが混入する場合もあるのですが、真正なメリッサのオイルは他のレモン様のハーブとはまったく違う、繊細で奥深い香りがします。
それでは、メリッサの効果・効能をみていきましょう。
[スポンサーリンク]
Contents
メリッサ(レモンバーム)の効果・効能
メリッサのオイルは心身ともにすばらしい働きをすることから、16世紀のスイスの医師パラケルススはこのオイルを「生命のエリクシル(万能薬、不老不死の薬)」と呼びました。
神経の極度の緊張と消耗、どちらにも働くとされ、神経系を原因とする消化器系や皮膚系、内分泌系の不調をやわらげる作用があります。
体への働きとしては、アレルギーを改善したり、月経の不調をやわらげる働きがあります。
心への働き
・心の緊張をほぐし、不眠を改善する
・うつの症状を改善する
体への働き
・血圧を抑える
・痛みを緩和する
・アレルギーの症状をやわらげる
・月経痛、月経前症候群など、月経にまつわる不調をやわらげる
・神経や精神からくる消化器、皮膚などの不調をやわらげる
肌への働き
・しっしんの治りを促し、かゆみをしずめる
注意点・禁忌事項
皮膚刺激があるため、皮膚に使用する際は1%以下に希釈すること
メリッサ(レモンバーム)の学名・成分・主な作用
学名・産地・採油方法
学名
Melissa officinalis
科名
シソ科
おもな産地
フランス、ドイツ、地中海地方
採油方法
葉の水蒸気蒸留法
主な作用
- 血圧降下作用
- 抗ウイルス作用
- 抗うつ作用
- 抗炎症作用
- 抗ヒスタミン作用
- 抗真菌作用
- 子宮強壮作用
- 神経強壮作用
- 鎮痙作用
- 鎮静作用
- 鎮痛作用
適用できる症状
- アレルギー
- 皮膚炎
- 湿疹
- ヘルペス
- 消化不良
- 抑うつ
- 緊張
- 不眠症
- 神経過敏
- 動悸
主な成分
アルデヒド類:ゲラニアール、ネラール、シトロネラール
セスキテルペン類:βカリオフィレン、ゲルマクレンD
モノテルペノール類:リナロール、シトロネロール、ネロール、ゲラニオール
モノテルペン類:オシメン
セスキテルペノール類:カリオフィレノール、ファルネソール
[スポンサーリンク]
香りの特徴
レモンのような繊細なハーブの香り
相性のいい精油
フローラル系
アンジェリカ、イランイラン、カモミール、ゼラニウム、ラベンダー、ローズ
ハーブ系
アンジェリカ、タイム・リナロール、バジル、パチュリ、パルマローザ、ベチバー、マージョラム、ミント、ローズマリー
樹木系・樹脂系
サイプレス、サンダルウッド、シダーウッド、パイン、ジュニパーベリー、パイン
おすすめのブレンド
神経を鎮静させるため…バジル、ラベンダー
皮膚炎、アレルギーのため…ジャーマンカモミールまたはローマンカモミール(合わせて1%になるように希釈)
月経困難のため…サイプレス、ゼラニウム
リフレッシュに…ペパーミント
おすすめのメーカー
手に入りやすいもの
百貨店やネットで手に入りやすく、少量ずつ売られているため、初心者にもおすすめです。
メディカルグレードのもの
ヨーロッパの医療現場などで実際に使われている高品質のものです。オーガニック認証についても厳しい基準をクリアしています。
通常は、体の不調に用いる場合はこちらをおすすめするのですが、レモンバームの場合はかなり効果なため、上級者向けです。
まとめ
メリッサの効果・効能はいかがでしたか。
とても高価なオイルのため、あまり使用する頻度は多くないかもしれませんが、繊細な素晴らしい香りのするオイルです。
もしお店で嗅いでみて心が惹かれるのであれば、ぜひおすすめします。
ぜいたくに日常で使うのも良いですし、ここぞ、というときや気持ちが落ち込んでピンチのときに用いてみても良いかもしれませんね。
以上、メリッサの効果・効能でした。
[スポンサーリンク]