カルダモンはチャイなどでおなじみのスパイスの一種です。
甘くスパイシーな香りは、頭をすっきりとさせ、消化器系のトラブルを改善するだけでなく、中世では媚薬としても使用されていました。
サフラン、ヴァニラに続いて高価なスパイスだと言われ、インドのスパイス商たちは「スパイスの女王」と呼びました。
チャイやサフランライスに用いられるほか、中東ではカルダモンコーヒーが愛飲されるなど、利用範囲の広い植物です。
それでは、カルダモンの効果・効能をみていきましょう。
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Contents
カルダモンの効果・効能
消化器官を強くする働きがあり、胃腸のトラブルや食欲不振を改善します。
吐き気をやわらげる効果もあり、乗り物酔いの際にはティッシュに1〜2滴落として吸入するとよいです。
スパイスの中では例外的に比較的皮膚におだやかで、使いやすいオイルです。
心への働き
・緊張や疲れを癒やし、気持ちをおだやかにする。
・マイナス感情を抑え、やさしく寛容な気分にする。
体への働き
・食欲不振、満腹感、便秘などに働く
・乗り物酔いやつわりの吐き気をやわらげる
・口臭の軽減や予防作用に
肌への働き
・肌荒れ、乾燥肌、ニキビ肌をととのえる
注意点
特になし
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カルダモンの学名・成分・主な作用
学名・産地・採油方法
学名
Elettaria cardamomum
科名
ショウガ科
おもな産地
南インド、スリランカ、グアテマラ
採油方法
種子の水蒸気蒸留法
主な作用
- 強壮作用
- 駆風作用
- 健胃作用
- 抗カタル作用
- 催淫作用
- 消化促進作用
- 鎮痙作用
適応できる症状
- 消化不良
- 食欲不振
- 鼓腸
- 疝痛
- 乗り物酔い
- つわり
- カタル性気管支炎
- 悪寒
- 疲労時
主な成分
オキシド類:1,8- シネオール
エステル類:酢酸テルピニル、酢酸リナリル
モノテルペン類:サビネン、ミルセン、リモネン
モノテルペノール類:リナロール、α-テルピネオール
香りの特徴
甘くスパイシーなチャイのような香り
相性のいい精油
シトラス系
オレンジ、グレープフルーツ、プチグレン、ベルガモット、マンダリン、リツェアクベバ、レモン、レモングラス
フローラル系
イランイラン、ゼラニウム、ラベンダー
樹木系・樹脂系
カユプテ、サンダルウッド、シダーウッド
スパイス系
コリアンダー、シナモン
おすすめのブレンド
消化促進のため…オレンジ、コリアンダー
神経疲労時に…アトラスシダー、イランイラン、ネロリ
呼吸器障害に…カユプテ
おすすめのメーカー
手に入りやすいもの
百貨店やネットで手に入りやすく、少量ずつ売られているため、初心者にもおすすめです。当サイトでは体への作用、影響をふまえて、値段はやや上がりますがオーガニックのものを強くおすすめします。
メディカルグレードのもの
ヨーロッパの医療現場などで実際に使われている高品質のものです。オーガニック認証についても厳しい基準をクリアしています。体の不調の改善に使用する場合は、できればこちらをおすすめします。
その他
アメリカ発のブランドです。食品添加物、化粧品としても使うことができるグレードの高品質のものです。
まとめ
カルダモンの効果・効能はいかがでしたか。
料理に使われていることも多いので、香りを嗅いだことがある方も多いかもしれません。
刺激があまり強くないために使いやすく、胃腸の弱い方、食欲の出にくい方にはとくにおすすめです。
以上、カルダモンの効果・効能でした。
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