アロマオイル(エッセンシャルオイル・精油)の効果・効能を紹介しながら、毎日の体や心のトラブルなど、メディカルな活用の仕方をメインに健康や体調管理にも役立つおすすめの使い方をご紹介します。

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ローズ精油(アロマオイル)の効果・効能とおすすめの使い方、ローズオットー、アブソリュートの違い

投稿日:2016年10月30日 更新日:

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多くの女性が好むローズの香りは、情緒を安定させ、傷ついた気持ちを癒やします。またスキンケアにもすばらしい高価があり、大変人気がある香りですが、その精油は非常に貴重です。

ローズとは?

神話に語り継がれた花の女王

「花の女王」と呼ばれるバラの花の精油です。古くから女性たちを魅了してやまない優雅な香りですが、その歴史は紀元前に記述された古代メソポタミアの『ギルガメシュ神話』までさかのぼります。

古代ギリシャ、ローマ、古代エジプト、イスラム世界などにローズに関する神話が多く存在し、儀式、薬用、化粧用にとさまざまに用いられてきました。

美容効果にも注目されており、中世ヨーロッパでは若返りの薬として人気があったほか、クレオパトラが美貌を保つためにバラのお風呂に入浴したエピソードはよく知られています。

女性の心と体を癒やす

ローズの優雅な香りには、すぐれた情緒安定作用があり、傷ついた心や繊細な心に働きかけ、ネガティブな感情を癒やして心をおだやかにします。

それだけでなく、自律神経や内分泌系に働きかけて女性ホルモンのバランスをととのえ、女性らしさを高め、月経前のイライラや更年期の症状をやわらげるといわれています。

またあらゆる肌タイプのためのスキンケアにも効果的で、化粧水や美容液、クリームなどにも多く用いられています。心身ともに女性のための精油です。

ローズ・アブソリュートとローズ・オットー

バラには数千もの種類がありますが、精油の抽出に使われるのは原種に近いダマスクローズという品種です。

バラは採油率がとても低く、200個ものバラから採油できるのはわずか1gと言われています。そのため、精油の中ではもっとも高価なもののひとつです。

比較的多く採油できる溶剤抽出法による精油をローズ・アブソリュートと呼びます。その香りは熱による影響を受けないため、より気品のある香りになります。原料のダマスクローズはブルガリア産のものが最高品質とされ、「ブルガリアンローズ」と呼ばれます。

ブルガリアンローズから水蒸気蒸留法で採油した精油をローズ・オットーと呼び、こちらは採油率がさらに低くなるため、ローズ・アブソリュートよりもさらに高価になります。

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ローズの効果・効能は?妊娠中の使用は?

ローズの効果・効能

*心への働き
・ネガティブな感情をほぐし、傷ついた心を癒やす
緊張やストレスを解消し、眠りを促す

*体への働き
月経周期をととのえる
・ホルモンバランスをととのえ、更年期障害をやわらげる

*皮膚への働き
肌の再生力を高め、肌をひきしめる
傷、皮膚炎やしっしんを改善する

注意点

通経作用があるため、妊娠中の使用は不可。分娩促進や出産後の抗うつ症には適しています。

原液使用について

皮膚刺激があるため、希釈して使用します。

ローズの学名・成分・主な作用は?

学名・産地・採油方法

学名 Rosa damascena

科名 バラ科

おもな産地
ブルガリア、トルコ、イラン、フランス、モロッコ

採油方法
花の溶剤抽出法(ローズ・アブソリュート)
花の水蒸気蒸留法(ローズ・オットー)

主な作用

強壮作用、強肝作用、抗うつ作用、抗炎症作用、抗菌作用、止血作用、収斂作用、子宮強壮作用、創傷治癒作用、鎮痙作用、鎮静作用、通経作用、皮膚再生作用、瘢痕形成作用

主な成分

シトロネロール、ゲラニオール、ネロール、リナロール、α-テルピネオール、ノナデカン、ヘンエイコサン、オクタデカン、フェニルエチルアルコール、ノニルアルコール、cis-ローズオキシド、trans-ローズオキシド、ノニルアルデヒド、ベンズアルデヒド、シンナムアルデヒド、ネラール、ファルネソール、メチルオイゲノール、ダマノセン、オイゲノール

香りの特徴

華やかで豪華な深い花の香り

相性のいい精油

○シトラス系
オレンジ、プチグレン、ベルガモット、

○フローラル系
イランイラン、カモミール、ジャスミン、ゼラニウム、ネロリ、パルマローザ、ラベンダー

○ハーブ系
クラリセージ、コリアンダー、スペアミント、パチュリ、ベチパー、

○ウッディ系
サイプレス、サンダルウッド、シダー、

○スパイス・樹脂系
シナモン、ブラックペッパー、フランキンセンス、ベンゾイン、ミルラ、

深みのある濃厚な香りなので、ウッディ系の香りと良く合います。反対に、シトラス系をブレンドして少し軽めにするのもおすすめです。

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ローズオイルのおすすめの使い方

肌荒れとアンチエイジングのスキンケアに

  • ローズ 1滴
  • グリセリン 10ml
  • 精製水 90ml

グリセリンにローズ1滴をよく混ぜたあと、精製水を加えます。洗顔後の肌にローションとして使えば、ローズの肌再生能力で肌荒れやしわ、たるみなどを改善します。ローズの精油が手に入りにくい場合は、精製水の代わりにローズウォーターを使ってもよいでしょう。グリセリンは保湿効果があるため、さっぱりめにしたい場合はグリセリンの量を減らします。化粧水を作ったら遮光瓶に入れて冷暗所で保存し、なるべく2周間以内に使い切りましょう。

更年期障害、月経不順に

  • ローズ 1滴
  • サイプレス  1滴
  • 天然塩 大さじ2

それぞれの精油を天然塩によく混ぜ、バスソルトとして入浴します。ローズは子宮を強くして月経を促し、不安定な気持ちをととのえ、サイプレスはホルモンバランスを調整します。更年期障害や月経不順の日頃のケアにおすすめです。

おすすめのメーカー

手に入りやすいもの

ローズのオイルは高価なため、少量ずつ売られている場合がほとんどです。薬品による抽出が気になる方は、芳香浴の場合はローズ・アブソリュートを、マッサージなどに使用する場合はローズ・オットーを、というように使い分けてみてください。

<ローズ・アブソリュート>

<ローズ・オットー>
少し高価ですが、ローズ・オットーでかつ、オーガニックのものを選んでみました。品質にこだわる方におすすめ。生活の木は、かなりリーズナブルです。

メディカルグレードのもの

ヨーロッパの医療現場などで実際に使われている高品質のものです。オーガニック認証についても厳しい基準をクリアしています。

ただ、ローズでメディカルグレードになると、かなり高価になるので、参考まで。

PRANAROM(プラナロム)精油/アロマオイル/エッセンシャルオイル ローズ 5ml 28,080円

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