アロマテラピーの中でもっとも知られているのがこのラベンダーです。多くの人が好む香りでもあり、様々な製品にも取り入れられていますが、よく知られるリラックス効果以外にも多くの効果・効能があります。
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Contents
ラベンダーとは?
さわやかな香りの万能ハーブ
古くから万能のハーブとして知られ、アロマテラピーの中で最もポピュラーなオイルです。すぐれた鎮静作用があり、不眠、抗うつなどに用いられるほか、血圧の降下・鎮痛・殺菌・抗炎症作用もあり、感染症や虫刺されにも役立ちます。
さまざまな種類があり、それぞれに香りや作用が異なりますが、一般的に「ラベンダー」というときは「真正ラベンダー」のことを指します。「ラベンダー」はラテン語で「洗う」という意味のlavareに由来するといわれ、かつて古代ローマ人が傷の洗浄や沐浴にラベンダーを使用したためです。
近代アロマテラピー研究のきっかけとなったハーブ
ルネ=モーリス・ガットフォセは「アロマテラピー」の名を命名したとも言われるフランスの研究者です。
ガットフォセが実験中、手に火傷を負ったとき、たまたま近くにあったラベンダーオイルを塗ったところ、痛みが消え傷の治りも驚くほど早くなったことから、精油の薬効に興味をもち、研究を始めたと言われています。
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ラベンダーの学名・成分・主な作用は?
学名・産地・採油方法
学名
Lavendula officinalis/ angustifolia/ vera
科名
シソ科
おもな産地
フランス、ブルガリア、オーストラリア、イギリス、イタリア、日本
採油方法
花と葉の水蒸気蒸留法
主な作用
血圧降下作用、抗うつ作用、抗炎症作用、抗菌作用、創傷治癒作用、鎮静作用、鎮痛作用、皮膚再生作用
主な成分
リナロール、ボルネオール、α-テルピネオール、酢酸リナリル、酢酸ラバンデュリル、1,8シネオール、カリオフィレン
香りの特徴
さわやかな香りのフローラルノート。ややウッディな印象を含む。
相性のいい精油
イランイラン、オレンジ、カモミール、クラリセージ、グレープフルーツ、コリアンダー、サイプレス、サンダルウッド、シダー、スペアミント、ゼラニウム、タイムCTリナロール、パイン、バジル、パチュリ、パルマローザ、プチグレン、フランキンセンス、ベチパー、ペパーミント、ベルガモット、ベンゾイン、マンダリン、ライム、レモン、ローズ、ローズマリーなど
ラベンダーの効果・効能は?原液でも使える?
効果・効能
*体への働き
・頭痛・偏頭痛、生理痛、筋肉痛、肩こりなどの痛みを和らげる
・神経性の消化器障害の症状を和らげる
*心への働き
・緊張やストレスを和らげ、眠りを促す
・落ち込んだ心を癒やす
*皮膚への働き
・日焼けによる炎症をしずめ、やけどの治りを促す
・ニキビ、虫刺され、水虫などを改善する
・乾燥や炎症による痒みを和らげる
*その他
・虫よけ効果がある
注意点
通経作用があるため、妊娠初期には用いないこと。
眠くなることがあるため、低血圧の方や、仕事中、運転中の使用には注意する。
原液使用について
ラベンダーは原液使用が可能なオイルと言われています。原液を使用する場合は自己責任で行うことが前提です。ただし、大量に使用することでアレルギーを引き起こすことがあるため、局所的に少量のみ使用することをおすすめします。
また原液使用をしたい場合は、オーガニック由来のものや、医療現場でも使われているメディカルグレードのオイルを使用するのがおすすめです。精油には植物の成分が濃縮されているため、万が一農薬が使われている場合はその成分も濃縮されてしまっている可能性があるためです。
[管理人の声]
私はニキビや虫刺されのときに、局所的に原液で使用することがあります。ただし、オーガニックでないオイルのときや、友人に処方するときなどは必ず薄めています。やや値段は高めですが、doterraのオイルは肌への使用OKとして販売されているので、いつもはそちらを使っています。
ラベンダーオイルのおすすめの使い方
眠りにくいときに
*ラベンダー&ベルガモット(or スイートオレンジ)
鎮静作用のあるラベンダーのオイルに、同じく不安や緊張を和らげる作用のあるベルガモットを合わせて、枕元に香らせます。
ディフューザーであれば2〜3滴ずつ、ハンカチやティッシュに染み込ませるなら1〜2滴ずつを垂らし、枕元に置いておくとよいです。
ベルガモットがない場合はスイート・オレンジでも同様の効果があります。スイートオレンジの方はより柔らかく甘い香りでピュアな印象、ベルガモットの方は深みがあり、ややフローラルな印象です。
頭痛・偏頭痛に
*ラベンダー&ペパーミント
5mlのキャリアオイルにラベンダーとペパーミントのオイルを1滴ずつ混ぜたものを、こめかみや首のつけ根に塗りマッサージします。
ラベンダーにはとくに偏頭痛の痛みを和らげる効果があると言われています。ラベンダー自体にリラックス効果、鎮痛効果があるため、偏頭痛・緊張性頭痛のどちらも改善してくれるでしょう。
頭痛が治まるまで、数時間おきに何度かマッサージするのがおすすめです。
虫刺され・ニキビに
*ラベンダーのみ
ラベンダーオイルを直接、もしくは5mlのキャリオイルに1滴〜3滴混ぜたものをニキビや虫刺されの箇所に直接塗ります。
ラベンダーのオイルには抗炎症、殺菌作用があります。虫刺されの場合は、かゆみがぶり返してくるたびに何度か塗るとよいでしょう。
ニキビの場合は朝晩の洗顔後の清潔な肌に塗りましょう。炎症が治まるまでは続けてください。
メーカーによる価格比較
手に入りやすいもの
百貨店やネットで手に入りやすく、少量ずつ売られているため、初心者にもおすすめです。
以下のメーカーではオーガニックではないものを取り扱っているところもありますが、当サイトでは体への作用、影響をふまえて、値段はやや上がりますがオーガニックのものを強くおすすめします。
ニールズヤード レメディーズ ラベンダー・オーガニック 10ml 3,240円
GAIA オーガニックエッセンシャルオイル ラベンダー・トゥルー 5ml 1,620円
カリス ラベンダー・トラディショナル オーガニック オイル 5ml 1,296円
メディカルグレードのもの
ヨーロッパの医療現場などで実際に使われている高品質のものです。オーガニック認証についても厳しい基準をクリアしています。体の不調の改善に使用する場合は、できればこちらをおすすめします。
ドクターヴァルネ 10ml 3,400円
フィトサンアローム 10ml 3,000円
ル・コントワールアロマ 真正ラベンダー 10ml 3,456円
プラナロム エッセンシャルオイル ラベンダ-・アングスティフォリア 10ml 3,672円
その他
発の新しいブランドです。品質が高く、化粧用油、食品添加物として認定されており、皮膚に直接塗布したり、飲み物や料理に入れて飲用が可能です。
dōTERRA[ドテラ] ラベンダー [15 ml] 3,794円
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