マンダリンは、日本では「ぽんかん」の名で知られている柑橘系の果物です。
柑橘系の精油のなかでは香りも作用もおだやかです。光毒性が極めて低く、フランスでは「子どものための精油」と呼ばれることも。
果皮を乾燥させたものは漢方では「陳皮(ちんぴ)」と呼ばれ、健胃、発汗、咳止めに用いられてきました。
それでは、マンダリンの効果、効能をみていきましょう。
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Contents
マンダリンの効果・効能
フルーティーな香りには気持ちをリラックスさせ、安心させる作用があります。頭がオーバーアクティブになっているときは効果的に鎮めてくれます。動きの激しい子どもにも使用できます。
体へは消化器系の不調を改善させる効果があります。フランスでは子どものしゃっくりや消化不良の治療薬として人気があります。
心への働き
・気持ちを明るく盛り上げる
・不安をとりのぞき、安心させる
・眠りを促す
体への働き
・食欲を増進させ、消化器系を強化する
・便秘を解消させる
肌への働き
・肌を柔らかくし、なめらかにする
注意点
特になし(妊娠中や子どもにも使用できます)
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マンダリンの学名・成分・主な作用
学名・産地・採油方法
学名 Citrus reticulate
科名
ミカン科
おもな産地
中国、スペイン、イタリア、ブラジル
採油方法
果皮の圧搾法
主な作用
・強壮作用(肝臓、胃)
・駆風作用
・細胞成長促進作用
・催眠作用
・消化促進作用
・神経調整作用
・鎮静作用
主な成分
モノテルペン類:d-リモネン、テルピネン、ピネン、ミルセン
エステル類:アンスラニル酸メチル、アンスラニル酸ジメチル、酢酸ベンジル
モノテルペノール類:リナロール、シトロネロール
脂肪族アルコール類:ノナナール、オクタノール
香りの特徴
甘く優しい、やや落ち着いたオレンジのような香り
相性のいい精油
スパイス系
カルダモン
樹木系・樹脂系
サイプレス、サンダルウッド、シダーウッド、パイン
おすすめのブレンド
子どもの癇癪ケア・・・ラベンダーまたはローマンカモミール
リラクゼーション・・・コリアンダー、パルマローザ
脳のオーバーアクティブに・・・マジョラム
マンダリンオイルのおすすめの使い方
【マッサージ】妊娠線、肉割れの予防・改善に
*マンダリン 10滴
*ゼラニウム 5滴
*キャリアオイル 30ml
キャリアオイルにマンダリンとゼラニウムを合わせ、妊娠線や肉割れが気になる部分に擦り込みます。
肌を柔らかくし、なめらかにするブレンドです。
【ルームスプレー】子どもの癇癪ケア
*マンダリン 6滴
*ローマンカモミール 3滴
*無水エタノール 5ml
*精製水 25ml
マンダリン、ローマンカモミールを無水エタノールに溶かし、精製水を加えてスプレー容器に移します。
ローマンカモミールの代わりにラベンダーでもOK。安眠効果もあるため、寝る前に寝具にスプレーすると子どもの寝付きを助けます。
おすすめのメーカー
手に入りやすいもの
百貨店やネットで手に入りやすく、少量ずつ売られているため、初心者にもおすすめです。当サイトでは体への作用、影響をふまえて、オーガニックのものを強くおすすめします。
メディカルグレードのもの
ヨーロッパの医療現場などで実際に使われている高品質のものです。オーガニック認証についても厳しい基準をクリアしています。スキンケアや体の不調の改善に使用する場合は、できればこちらをおすすめします。
まとめ
マンダリンの効果・効能、いかがでしたか。
マンダリンは子どもや妊婦さんも使える数少ない精油のひとつ。アロマバスや芳香浴など、親子で楽しむこともできます。
スイート・オレンジやベルガモットとは少しちがった繊細な優しい香り。比べてみるのも楽しいかもしれません。
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