パニック障害は、人混みや電車の中などで急に胸がドキドキし、呼吸が苦しくなってしまう症状です。
ストレスや自律神経のバランスが崩れることが原因ですが、アロマテラピーでは体と心の両方にアプローチしてケアすることができます。
それでは、パニック障害とアロマテラピーによるケアについて見ていきましょう。
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Contents
パニック障害とは?
パニック障害とは精神疾患のひとつで、前触れがなく急に強い不安感に襲われてパニック発作を起こす障害です。
人混みや電車の中などの外出先で起こりやすく、激しい動悸や呼吸困難を伴うため、このまま倒れてしまうのではないかという恐怖に襲われます。
前触れがなく発作が起きるため、また発作が起こるのではないかという強い不安感を持つようになり、その不安感がまた発作を誘発するという悪循環に陥りやすい疾患です。
症状がひどくなると外出が困難になり、家に引きこもりがちになります。そうなると病院で受診するのも難しくなってしまうので、症状が軽いうちに受診しましょう。
アロマテラピーはストレスや不安感を和らげ、自律神経のバランスを整える効果があります。実際に息苦しさや動悸を鎮める作用もるので、症状が軽いうちのケアや、病院での治療と併用して用いることで、外出時の不安を和らげ、症状の改善を助けてくれるでしょう。
パニック障害のケアに役立つアロマ(精油)
不安をやわらげ気持ちを明るくするシトラス系の香り
シトラス系の精油のほとんどに、抗不安作用があります。爽やかな香りは外出先でも使いやすく、ほとんどの精油ともブレンドしやすいです。
同じようなフレッシュな香りでも、人によって相性があるので、できれば店舗のテスターなで試してみて、お気に入りをひとつ持つとよいと思います。
気持ちを落ち着かせるハーブの香り
マジョラム、ラベンダーともに鎮静作用があり、緊張をほぐします。発作への恐怖による緊張や、動悸を鎮めるのに役立つでしょう。
この精油だけでは不安をとりのぞく作用は弱いので、他の抗不安作用のある精油と組み合わせるのがおすすめです。
不安を取り除き、恐怖感を癒やすフローラル系の香り
これらのフローラル系の香りには、不安を取り除き心を癒やす作用があります。
とくにネロリ、ジャスミンは少し高価ですが、単体でも十分な効果を発揮するため、ひとつ持っておくととても心強いです。
呼吸を楽にする樹脂系の香り
フランキンセンス、ベンゾインには呼吸を楽にする作用があります。発作による息苦しさを和らげ、気持ちを落ち着かせてくれるでしょう。
こちらも、抗不安作用のあるシトラス系の精油などと組み合わせると効果的です。
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パニック障害をケアするおすすめの使い方
香りを携帯する
コットンやティッシュに精油を2〜3滴垂らし、小さなジップ袋に入れて携帯し、発作が起こりそうなときに匂いを嗅ぎます。
もっと簡単にケアするには、ハンカチに1滴垂らして、発作が起こりそうなときに口元に当てる、というのでも構いません。ただし、香りが飛びやすいのと、精油が肌につかないよう注意しなければならないという欠点があります。
そのため、コットンに含ませてハンカチとは別に携帯するのがおすすめです。
おすすめの精油の組み合わせ
抗不安作用のある精油(ここに紹介したシトラス系やフローラル系の精油)を基本に、鎮静作用のある精油や呼吸を楽にする精油を組み合わせるのがポイントです。
以下の組み合わせは香りもよいのでおすすめです。
- ラベンダー(or マジョラム)+スイート・オレンジ(or 他のシトラス系の香り)
- イランイラン(or ジャスミン)+レモン(or グレープフルーツ)
- フランキンセンス +ネロリ(or ジャスミン)
まとめ
パニック障害とアロマテラピーによるケア、いかがでしたか。
精油ごとに様々な効果がありますが、心のケアにアロマテラピーを用いる際に一番大切なのは、「自分が好きな香りを用いる」ということです。
今回の記事を参考にして、ぜひお気に入りの香りを見つけてみてください。そうすれば症状の改善も早いはずです。
ただし、アロマテラピーはあくまで補助的なケアです。症状が続く場合は早めに医療機関を受診しましょう。
以上、パニック障害とアロマテラピーによるケアについてまとめました。
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