アロマオイル(エッセンシャルオイル・精油)の効果・効能を紹介しながら、毎日の体や心のトラブルなど、メディカルな活用の仕方をメインに健康や体調管理にも役立つおすすめの使い方をご紹介します。

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ペパーミント精油(アロマオイル)の効果・効能とおすすめの使い方

投稿日:2016年10月16日 更新日:

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ガムや歯磨き粉にも使われる、スーッとする香りでおなじみのペパーミント。強い清涼感はリフレッシュするだけではなく、かゆみ止め、痛みの暖和、炎症を軽減する、呼吸器障害の改善、吐き気の軽減など、非常に多くのメリットがあります。

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ペパーミントとは?

メントールの香りでおなじみの万能選手

スーッとした清涼感はペパーミントに含まれるメントールという成分です。この香りにはイライラや高ぶった感情をしずめ、意識をはっきりさせる働きがあります。また、鼻づまりや花粉症、吐き気などに作用し、筋肉痛をやわらげます。夏には清涼感をもたらしますが、実は血行を促進するため、冬に用いれば身体を温めるといわれています。

ペパーミントの香りは非常に刺激が強く、使用量に注意が必要ですが、スペアミントにすると刺激性が弱まるため、子供にも使用できます。また日本種である和ハッカはペパーミントよりさらにメントールの含有率が高く、より甘みが少なくキリッとした香りです。

妖精が姿を変えたハーブ

ミントの語源は、ギリシャ神話に登場するニンフの名「メンタ」が由来となっています。美しい妖精メンタは冥王星の象徴神・プルートに愛されますが、嫉妬したプルートの妃ペルセポネーによって殺されてしまいます。悲しんだプルートはメンタの亡骸を背の低い植物に変え、香りを与えたといいます。

ヨーロッパでは古代エジプト人、ギリシャ人、ローマ人たちも愛用していたという、歴史の古いハーブです。消化を助けるため、現在はハーブティーとしても人気があります。

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ペパーミントの効果・効能は?原液でも使える?

効果・効能

*心への働き
怒りによる興奮、イライラ、疲労した心をしずめる
脳を刺激して意識をクリアにする
集中力、記憶力の強化を助ける

*体への働き
胃腸のつかれをとり、下痢や便秘、消化不良の症状をやわらげる
・気管支炎、風邪、呼吸器系の痛みをやわらげ呼吸をスムーズにする
頭痛、歯痛、神経痛、筋肉痛、肩こりなどの痛みをやわらげる
発熱、ほてり、めまい、吐き気、乗り物酔いなどの症状をやわらげる

*皮膚への働き
・ニキビや日焼けによる炎症をしずめる
かゆみを抑える

*その他
虫よけ(とくにゴキブリ)に効果を発揮する

ペパーミントのゴキブリに対する効果はすごいです。私はアルコールと水にペパーミントを濃いめに溶かしたスプレーを直接かけたことがあるのですが、なんと1度スプレーしただけでゴキブリがひっくり返りました!虫用には濃い目にスプレーを作って、常備しておくのもおすすめです。

注意点

メントンを含むため妊娠中、授乳中、乳幼児には用いない。高齢者は低濃度(1%まで)で部分使用に限定すること。香りの刺激がとても強いため、一般の人でも広範囲には使用せず、部分使用に限る。

原液使用について

刺激が強いため、薄めての使用をおすすめします。doterraのエッセンシャルオイルは肌につけてもよいとされていますが、局所的な使用のみにしましょう。

私は頭痛がひどい時(緊張性頭痛)にのみ、doterraのペパーミントオイルをこめかみや首の後ろ、額の生え際に少量擦り込んでいます。とてもスーッとしますが、清涼感が消えるとともに頭痛も一緒に弱まっていきます。ただし目の近くに塗ると目が開かないくらい痛くなるので注意!! あと香りも結構強いので、会社にいる時は、外に出たときにつけたり、トイレでつけたりと、少し気をつかっています。

*こちらの記事もご参照ください*

頭痛に効果のあるアロマ、おすすめブレンドとアロマレシピ

ペパーミントの学名・成分・主な作用は?

学名・産地・採油方法

学名
Mentha piperita(セイヨウハッカ)

科名
シソ科

おもな産地
インド、イギリス、フランス、アメリカ、オーストラリア、イタリア、中国、スペイン、ブラジル

採油方法
葉の水蒸気蒸留法

主な作用

  • 強肝作用
  • 去痰作用
  • 駆風作用
  • 血管収縮作用(低濃度)
  • 解熱作用
  • 健胃作用
  • 抗炎症作用
  • 抗炎症作用
  • 抗ウイルス作用
  • 抗カタル作用
  • 抗寄生虫作用
  • 抗菌作用
  • 抗催乳作用
  • 抗真菌作用
  • 昆虫忌避作用
  • 殺菌作用
  • 刺激作用
  • 収斂作用
  • 消化促進作用
  • 神経強壮作用
  • 頭脳明晰化作用
  • 創傷治癒作用
  • 鎮痙作用
  • 鎮掻痒作用
  • 鎮痛作用
  • 通経作用
  • 粘液溶解作用
  • 免疫調整作用
  • 冷却作用

ペパーミントのもっている作用は本当に種類が多く、ほとんど「万能アロマ」と言っても良いです。私は、乗り物酔いや頭痛の薬代わりに、旅行には必ず1本持っていきます。

主な成分

メントール、メントン、イソメントン、リモネン、βピネン、1,8シネオール

香りの特徴

スーッとした清涼感のあるやや甘い香り

相性のいい精油

シトラス系
オレンジ、グレープフルーツ、マンダリン、メイチャン(リツァクベバ)、ベルガモット、レモン

フローラル系
ゼラニウム、ラベンダー

樹木系
サイプレス、シダーウッド、プチグレン、ローズウッド、ユーカリ、

スパイス系
コリアンダー

ペパーミントは万能アロマである一方、香りの主張がとても強いので、ブレンドするときは少しコツが入ります。ブレンドする精油に対して、ペパーミントの割合は控えめ(2:1くらいでよい)にすると、うまく行きます。うまくブレンドできるとペパーミントのツーンとする感じが和らいで、とってもいい香りになります!

ペパーミントオイルのおすすめの使い方

頭痛、乗り物酔いに

*ペパーミント&ラベンダー
ペパーミント、ラベンダーのオイルを各1滴、ハンカチに染み込ませ、香りを吸入します。頭痛には、5ml(小さじ1)のキャリアオイルに希釈してこめかみ、首すじなどをマッサージするのもおすすめです。

胃腸の不快感に

*ペパーミント&レモン
ペパーミント1滴、レモン2滴を15ml(大さじ1)のキャリアオイルに希釈して、胃腸の不快感を感じたときに腹部をマッサージします。

ペパーミントは胃の疲れをやわらげ、レモンは体を温めて下痢などの症状を暖和します。キャリアオイルがない場合は、食後にディフューザーなどで香らせるのもよいです。

体のほてりに

*ペパーミントのみ
氷水をボールにはり、ペパーミントオイルを1〜3滴垂らします。そこへハンドタオルかてぬぐいを浸して絞り、首筋にあてます。真夏に暑くて仕方がないときなど、クーラーより早く暑さを解消するのでおすすめです。

メーカーによる価格比較

手に入りやすいもの

百貨店やネットで手に入りやすく、少量ずつ売られているため、初心者にもおすすめです。
当サイトでは体への作用、影響をふまえて、なるべくオーガニックのものをおすすめします。

メディカルグレードのもの

ヨーロッパの医療現場などで実際に使われている高品質のものです。オーガニック認証についても厳しい基準をクリアしています。体の不調の改善に使用する場合は、できればこちらをおすすめします。

その他

アメリカ発のブランドです。品質が高く、化粧用油、食品添加物として認定されており、皮膚に直接塗布したり、飲み物や料理に入れて飲用が可能です。

まとめ

以上、ペパーミントの精油(エッセンシャルオイル)についてまとめると、

  • ペパーミントは様々な作用をもった万能アロマ
  • とくに体の痛み(頭痛、筋肉痛など)、胃腸の不調に作用する
  • 妊娠中、授乳中、乳幼児には使用しない
  • 刺激が強いので、使う時は少量ずつ
  • 香りも強いので、ブレンドするときも少量にする

少し刺激が強いですが、上手に使うと、本当に様々なシーンで役立つオイルです。温かい季節には清涼感ももたらしてくれるので、ぜひ日常に取り入れてみてください。

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